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重くて釣るの大変だけど美味な魚:アカエイ

アカエイは日本沿岸で見られるものの、食材としての扱いは限定的です。
その理由の一つは、独特の食感と匂いにあります。
コラーゲンが多く弾力があるため、一般的な白身魚のようなふっくら感とは異なり、下処理を怠るとアンモニア臭が気になることもあります。

また、調理法が限られている点も影響しています。
韓国などでは発酵させる料理があるものの、日本では一般的な刺身や焼き魚向きではなく、煮込みや揚げ物に適しているため家庭料理にはなじみにくいのです。
さらに、市場での流通も少なく、スーパーで見かけることはあるものの鮮度管理の難しさも課題となっています。

このような理由から、アカエイは未利用魚として扱われることが多く、食材として広く普及するには課題が残っています。
しかし、適切な調理をすれば美味しく食べられますよ。

アカエイ背側

改めてアカエイという魚を調べてみる

アカエイ(トビエイ目アカエイ科アカエイ属):準絶滅危惧種(IUCN)
水深3~780mの砂底域に生息、甲殻類や魚類などを食べる。
北海道全沿岸~九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、瀬戸内海、小笠原諸島、朝鮮半島西岸・南岸、台湾、中国渤海・黄海・南シナ海沿岸、タイランド湾に分布。
美味で、湯引き、刺身、洗い、煮物、揚げ物、煮凝り、干物、練り製品で食される。
エイ類を食用とする地域での市場価値は比較的高い。

より詳しい情報については【参考文献)小学館:日本魚類館,54,2018. ISBN 978-4-09-208311-0】に記載されています。

準絶滅危惧種(Near Threatened, NT)

IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストにおける分類の一つで、現時点では絶滅の危機には瀕していないものの、近い将来に危急種(VU)や危機種(EN)に該当する可能性がある生物を指します。
このカテゴリーに分類される生物は、個体数の減少や生息環境の悪化が進行しているものの、まだ絶滅危惧種としての基準には達していません。
しかし、環境の変化や人間活動の影響によって、今後さらに危険な状態に陥る可能性があるため、保護の必要性が高いとされています。
IUCNのレッドリストは、絶滅のリスクに応じて9つのカテゴリーに分類されており、準絶滅危惧種は「低懸念(LC)」よりもリスクが高いものの、「危急(VU)」ほどの危険性はないという位置づけです。

参考サイト:IUCNの公式サイト

よって、乱獲厳禁の部類に入りますね。
私もゲームフィッシングとしてアカエイを相手にすることはしません。
弱ってしまう可能性があるからね。
できるだけ大きな個体を1匹だけ釣り、大切に頂く。
これが私の指針かな。

釣り人から見たアカエイ

エイは体盤幅(DW)で計ることが多いです。
アカエイはおよそ90cmくらいにまでは成長するようで、私が釣ったのは中型サイズかな?

アカエイ釣果

釣ること自体は難しくないんですよね。
これでもかというほど頑丈な道具を使い、仕掛けもワイヤーを使った石鯛用のものなどが良いです。
とにかく引きが猛烈に強く、重量がある。
海からずぶ濡れの座布団を釣り上げる勢いですよ。
昼でも良いだろうけど、夜行性の魚なので夜釣りが向いてる。

アカエイ夜釣り

冬以外ならだいたい釣れる。
シロギスやコチがいるような砂泥地がポイント。
エサは魚の切り身とイカの切り身を組み合わせれば、エサ取りに悩まされずに済みます。

釣り竿から目を離してはいけない

ぼーっとしてると、ほぼ確実に釣り竿を海に引き摺り込まれます。
私の時もそうだった。
当たりが来たかと思ったらそのまんま竿が持ち上がってしまって、今にも海に落ちそうな勢い。
慌てて竿を掴むと、信じられないような重量がのしかかってきて、猛烈に引くんですよね。
魚とは違った感触で、初めて釣ったにも関わらず、すぐに「エイだ!」と分かりました。

アカエイ腹側

タモ網も可能な限り頑丈なやつで。
網に収めても引き上げるの大変ですよ。
私が釣った中型サイズでさえ凄い重量で。
正直、女の腕力では厳しいと思いました…
でも何とか取りこめた。

アカエイの毒針

今まではたまたま生息域で釣りをすることがなくて、狙ってみてもまったく釣れなかった。
でもちょうど良いポイントで手軽に夜釣りできるポイントが見つかったのですよ。
そんなに待たされることなく、釣りを始めてから1時間ほどで釣ることができました。
毒針もすぐに分かったから、キッチンバサミでちょきんと。
初めて釣って緊張していたから、油断なくやれたんでしょうね。

アカエイの毒針標本を作りました

軟骨魚類ですから、私のような素人に全体の標本作成は難しいです。
でも、毒針の部分だけを綺麗に洗浄して飾れるようにしました。
ウツボでも似たようなの作りましたが、入れ歯用のポリデントに漬けておけば綺麗になるんだよね。

アカエイの毒針標本

魚の骨を部屋に飾る趣味はないんだけど、思い出深い魚のものについては、骨の一部を綺麗にして木箱に入れてます。
アウトドアに出かける前に、安全祈願で手を合わせたりしていますね。
神棚に安置する感じですよ。

可能な限り可食部位を取り出す

アカエイを捌くのは初めてだったから、バスルームでめちゃくちゃ大変でしたよ…
でも海から歩いて5分の距離に自宅があるので、釣れたらそのまんま自宅に帰り、バスルームで速攻で〆めました。
鮮度は抜群だと思う。
あとは釣り用のナイフで骨に沿って、可能な限りアカエイの肉を切り出していきました。

アカエイの冷凍

ものすごい量が取れるんですね。
アカエイは腐りにくいと聞くし、当面は動物性たんぱく質の具材に困らないでしょう。
冷凍庫がパンパン!
皮はどうしようか悩んだのですが、火を通せば食べられると聞いて、そのままにすることに。
写真通り、一切れずつラップに包んで綺麗に冷凍です。

アカエイの鰭のムニエル

まず書かなきゃいけないのは、アンモニア臭とか、軟骨魚類の臭いとか、ぜんぜん感じなかったよ?
超ジューシーな柔らかい鶏肉…そんな感じでとても美味しかったです。

アカエイの鰭

レシピというほどではないけど、調理手順を書いてみましょうか。

  1. 凍ったアカエイの鰭と身を湯通しする
  2. 表面で白く固まった滑りをスプーン等で落とす
  3. タオルで表面の水気を拭き取る
  4. 小麦粉を振りかける
  5. フライパンでムニエルにする

初めに湯通しをするのがポイントだと思います。
これをやらないとヌメりまで一緒に調理することになり、おそらく生臭みが出ます。
熱湯で軽く茹でてあげれば、ヌメリが固まって綺麗に除去できます。

アカエイのムニエル

脂がすごくてすごくて。
じゅわーっと脂が口の中に溢れて、本当に美味な魚なんだなと。
苦労して釣ったかいがありましたよ。
しばらくは贅沢なアカエイ料理を楽しめます。

アカエイの肝刺し

こんなに大きな魚の肝臓、初めて見ました。
ウツボでもこんなに大きくない。

アカエイの肝1

しかも綺麗な色をしてて、立派過ぎる肝です!
もともと美味しいと聞いていたし、丁寧に冷凍して大切に食べていますよ。
摘出するときには気を使いました…
筋みたいなのをカットして、そーっと取り出して。

アカエイの肝刺し

これほど立派な肝を生で食べたのは生まれて初めてでした。
もちろん美味しい。
薬味と醤油を口の中で蹴散らし、濃厚でクリーミーなレバーの味が広がっていきます。
でも脂が凄まじくて、一度に大量には食べられないかも。
ほとんど珍味ですよね。
滅多に食べられないものを、少しだけ頂く。
そういう高級感のある味でした。

アカエイの肝2

あとは焼いてみたり煮てみたり。
どんな料理にしても美味しいレバーです。
幸いたっぷりあるので、いろんな料理にしてみようかと。

まだまだ冷凍庫にアカエイの身と肝があるから、順次このページにアカエイ料理を追加していきますね!


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